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この2つの記事を読むと、現在の若者が敏感に反応するキーワードは「自己成長」だということが分かります。
上の地位に立つ、もっとレベルの高い業務をこなす・・・そういったことに喜びを感じるそうです。あるいは、人間的成長。
確かに、就活の時点でそんな雰囲気はありました。自分は数えるほどしか就活本を読んでないですが、どれもたいてい「自分を磨ける場所を選ぼう」的な記述が。
正直、自己投資がうんたらとか自分の成長の場所がどうたらとか、人間力の向上とか真面目に議論している集団を見るとちょっと引きます。だってすごい宗教ぽいじゃない。
いや宗教自体は全然良いものだと思ってますが、自己成長組は何か違うんです。自分たちが何を崇拝しているのかも分からずに軽く集団催眠にかかっているような。
そういう人たちに、「君も人間力を向上させたいだろ?」みたいに言われると、なんだかなあと思ってしまう。
彼らにとっては自己成長を求めることは自然の摂理で、誰もが求めているに違いないことなのだ。うわ、典型的な宗教。
まあ、だからと言って成長したくないわけではないですよ。
ただ成長するにしても、会ったこともない人の役に立つために成長しても全然嬉しくないという問題があるだけで。
相手の「顔が見え」ないとやる気も幸福感も激減です。毎日何やってんだろっていう感じになる。
自己成長教(?)の信者は、そういう「誰かの役に立つために」っていう感覚ではなくて「自分の市場価値を上げる」とか「もっと高度なことができるようになりたい」という自分の中だけで完結した理由をもって行動している気がします。
個人的には、そういうの空しくない?と思うわけです。自分が成長したことで、誰かが喜んだり驚いたり感謝してくれたりじゃないと、成長にはなんの価値もないんじゃないかと。
だから、自己成長教の若者はある意味うらやましいです。毎日勉強してりゃーそれで幸せなんだから。
自分もそういうタイプだったら今頃もうちょっと幸せだったんだろうなあ。
まあそーいうのは今更どうこう言っても仕方ないので、これからどうするかですけどね。

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